気づけなかった
大きなものが
隔たって
結局は自分に合った
小さなことしかできない?
紙飛行機に
疑問符つけて
投げ飛ばしても
手元に戻ってきやしない
空見上げる自分
嫌気がさして
閉じこもる自分
もう一度だけ
もう一回だけ
希望を胸に
空を見上げる
戻ってきやしない
紙飛行機
やはりダメか
その帰路について
肩と目線落とすと
私の紙飛行機が
落ちている
覗き込むと
薄い翼の
広告欄に書いてあった
この言葉
「私たちは、
大きいことができません。
小さなことを
大きい愛をもって行うことです。」
私の紙飛行機が描いた
乱気流はとうに消え
その伝わった飛行機雲は
私の心の靄と共に
晴れ渡っていった